ガンダムを造るのに必要な技術

 はい、どうもこんにちは。キむryoです。どうもどうも。
今回はガンダムを実際に造るとしたらどんな分野の技術が必要なのかを考えてみます。

ガンダムとは
 汎用人型機動兵器、モビルスーツの機種名がガンダムです。日本あるいは世界で最も有名なロボットの一つです。そんなガンダムはRX-78-2やRX-0が実物大で建造され、お台場や横浜で展示されていますね。ここ数年だと横浜で実物大ガンダムを動かすというプロジェクトが進められ、現在は RX-78-2 F00ガンダムが歩く動作をする様子を観ることができます。

どうやって造るか
 設定ではガンダムの全高は18.0m、重量は43.4tで、装甲にはルナチタニウム合金が使われています。この合金でできた装甲はザク・マシンガンの直撃に耐えます。しかし、横浜のガンダムはフレームに鋼鉄を、装甲はFRPを使っています。ガンダムの設定ではフレームと装甲に分かれておらず、モノコック構造をなしています。このため、ファーストガンダムは装甲を失うと動けません。
 ガンダムを造るにあたってまず問題となるのが、材料が手に入らないということです。ルナチタニウム合金あるいはガンダリウム合金は我々の宇宙では存在しないため、別な材料を探し出す必要があります。
 材質を設定通りにしなくていいのなら、実物大で造ることが可能だというのがお台場や横浜に立ったガンダムをみて分かったことです。しかし、材質を変えても、構造をどうするかという問題があります。ガンダムはコアブロックシステムを採用しており、脱出ポッドを兼ねたコアファイター、上半身、そして下半身の3つのパーツから構成されます。我々の世界では、現状、コアブロックシステムまで造り込めてはいません。
 以上のように、「どう造るのか」という問題があります。

どう動かすか
 仮に材料の問題を解決してガンダムを造れたとして、それをどうやって動かすかという問題が出てきます。お台場、潮風公園に立ったRX-78-2は首が動きました。そして今、ダイバーシティに立っているRX-0は変形します。他にもライトが光ったりミストが吹き出したりといった演出がありますね。横浜のF00ガンダムは歩く動作をすることができます。このように動かす場合はモーターを仕込んだり、各部関節に運動自由度を持たせる必要があります。それから回路だとか配線だとか、電気系の技術が必要不可欠です。

必要な技術
 ガンダムを造るのに必要なのは、材料学、機械工作、制御、電子機械、そしてエネルギーなど、多岐に渡ります。そのため、独りでは造れません。たとえば、人型ロボットを動かすだけでもかなり難しいです。ボストン・ダイナミクスのAtlasというヒューマノイドロボットがありますが、これはかなり人間に近い動きができます。この水準の制御技術を持った企業というのは世界的に観ても稀です。材料を加工してパーツを加工するためにはそれ相応の設備と熟練工が欠かせません。機械と電気の分野が合わさってできた電子機械いわゆるメカトロニクスの知見も必要です。さらにはガンダムの動力炉は核融合炉です。こちらは我々の世界では研究中の技術であり、まだ実用化までは至っていません。仮に核融合炉そのものが実用化されたとしても、18.0mの人型という小さい物体に搭載できるまで小型化することがかなり難しいのです。
 ガンダムを実際に造るとしたら、様々な分野の知見を持った人達が集まる必要があります。実際に横浜のF00ガンダムの製造にはナブテスコ、安川電機、乃村工藝社その他多数の企業が役割分担をして協力しています。

まとめ
 というわけで、ガンダムを造るのに必要になると思われる技術を挙げてみました。戦争のためではなく、ヒトの活動領域を拡大させたり、土木作業や工事に役立てたり平和利用できるガンダムあるいはそれに代わる何かが実現することを願っています。

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